荘厳ミサ曲

私が主宰をしている「東京バッハ・カンタータ・アンサンブル」が早稲田大混声合唱団の第60回定期演奏会でベートーベンの「荘厳ミサ曲」を共演することになり、その為に年明け早々から東京へ出向きました。

1月9日、新宿文化センターの大ホールで行われたその演奏会は、実に印象的で素晴らしいものでした。荘厳ミサの前プロに歌われたジョン・タヴァナーの葬送歌とも言うべき「SVYATI」、信長貴富の「廃墟」という戦禍をテーマにした作品を含めて、彼らはそれらを全部暗譜で歌い切ったのには大変驚きましたが、それにも増してその若々しく、清冽な感性を十全に引き出して、若い彼らをぐんぐん引っ張って指揮をされた八尋和美先生の80何歳とは思えないエネルギーにも圧倒されました。昨年の12月にも同じ八尋先生の指揮のもと、三島のグロリア合唱団と荘厳ミサを共演しましたが、その時よりも先生は益々お元気な様子で、私も先生を見習って、あの年になってもあのように元気で演奏を続けていたいとつくづく思った次第です。

それにつけても、今回のプログラミングに、今の日本や世界の風潮、平和に対する問いかけを感じたのは私だけではないのではないでしょうか・・・(彼らがそれを意識したかどうかは別として)